第1章|なぜ屋上でサツマイモなのか?
屋上でサツマイモを育てる、というとちょっと意外に聞こえるかもしれません。
でも、実はサツマイモは都市型家庭菜園に非常に向いている作物なのです。
1. サツマイモは「ほったらかし栽培」ができる
- サツマイモは乾燥と高温に強く、屋上の直射日光にも耐えやすい
- 水やりは週1〜2回でOK。多少放置しても育つ
- 病害虫に強く、農薬をほとんど使わなくても栽培可能
つまり、忙しいオーナーや入居者でも気軽に育てられるのが大きなメリットです。
2. 見た目のインパクトと季節感が出せる
- サツマイモはツルが伸びて緑のカーテン化するため、屋上の景観が華やかになる
- 夏の屋上は照り返しで暑くなりがちですが、緑があるだけで体感温度が下がる効果も期待できる
- 秋には収穫ができるので、季節イベントと絡めやすい
屋上に緑があるだけで、入居者や来訪者に「この物件は特別感がある」と感じてもらえます。
3. 収穫体験はファミリー層・子育て層に刺さる
- 都市部では土に触れる機会が少ないため、屋上での収穫体験は非日常的な魅力
- 親子での週末イベントとして「屋上いも掘り」は記憶に残る体験に
- 実際に収穫したサツマイモを持ち帰れば、入居者の満足度や物件への愛着が高まる
このような“思い出が作れる賃貸”は、退去率の低下にも直結します。
4. コミュニティ形成のきっかけになる
- 収穫イベントは、入居者同士の自然な交流の場になる
- 小規模でも「いも掘り&焼きいも会」を実施すれば、物件が温かいコミュニティ物件に変わる
- コミュニティができると、長期入居・口コミ集客につながる

私もプランター菜園を試したことがありますが、思った以上にいいものです。
サツマイモは手間がかからないのに、“育てる楽しみ+食べる喜び+イベント化”の三拍子が揃うので、屋上活用にはもってこいですね。
4. 建物の温暖化防止にもつながる
実は、驚くべき事業をしている企業が2つ、あります。
1つめは、屋上菜園事業をされています、水研クリエイト株式会社。
緑化により、屋上面が熱くなるのを防いでいるという実験をし、その成果を得られたとのことです。
つまり、入居者にとってもめちゃくちゃいいことなんですね。
余計なエアコンの電力消費を下げることができます!
2つ目の企業は、東急不動産。
なんと、室外機の間にサツマイモをつるすという何とも斬新・天才的なアイデア・
空調室外機の間に架台を設置。そこに芋の苗が植えられた布袋をぶら下げて、育てるというものです。

これはあらゆる社会課題を解決できますよね。
・温暖化
・食料自給
・食育
・収穫体験
どこのビルでもあちらこちらでこのような光景が見れたら最高ですね!
https://www.re-port.net/article/topics/0000079129
第2章|屋上菜園が不動産価値を上げる理由
屋上でサツマイモを育てるだけで、物件の価値が上がるの?
一見すると遊びや趣味に見えますが、実は賃貸経営や不動産投資にとって明確なメリットがあります。
1. 物件の「差別化」になる
- 都心部の賃貸市場は、築年数・間取り・家賃が似た物件で溢れている
- 入居者は「他と違うポイント」に惹かれる
- 屋上菜園や収穫イベントがある物件は、内覧時に記憶に残りやすい
例えば、SUUMOやHOME’Sなどの物件情報サイトでも
「屋上菜園あり」「収穫イベントあり」といった一言は強力な差別化要素になります。
2. 空室リスクを下げられる
- 入居者は「この物件に住みたい理由」があると長く住み続ける傾向
- 季節ごとにイベントがある物件は、愛着が湧きやすく退去率が下がる
- 長期入居=空室期間の短縮と収益の安定に直結
特に単身物件よりファミリー物件で効果が高く、
「子どもと一緒に土に触れられる家」という付加価値が、近隣競合との差別化になります。
3. SNS・口コミで勝手に宣伝される
- 屋上菜園や収穫イベントは、入居者が勝手にSNSで発信したくなるネタ
- 「うちのマンション、屋上でサツマイモ掘れるんだよ」
- この一言が無料広告として働く
- 口コミ・紹介入居が生まれることで、広告費をかけずに集客できる
4. 売却時にもプラス評価される可能性
- 将来の売却を考えると、収益が安定している物件は評価が高くなる
- 入居者満足度が高く退去率が低い物件=買い手も安心
- 特に、最近は「コミュニティ型・体験型物件」が注目されているため、
屋上活用は中長期で資産価値向上に寄与する

私も不動産を持つなら、“貸すだけ”じゃなくて人が集まる仕掛けを作りたいと思っています。
屋上菜園は、低コストで空室対策にもなる上、売却時にもプラスに働く可能性があるんですよね。
第3章|屋上サツマイモ栽培のコストと収益インパクト
屋上でサツマイモを育てるといっても、畑を作る必要はありません。
プランターや土を使った都市型家庭菜園で十分に成立します。
投資家としては、初期コストとリターンを冷静に把握しておくことが重要です。
1. 初期費用は数万円〜10万円以下で可能
最低限必要なもの
- サツマイモの苗(1本100〜200円程度)
- プランター(大型1つ2,000〜3,000円)
- 野菜用の培養土・肥料(数千円)
- 散水用ホース or 自動潅水装置(必要に応じて)
目安コスト
- 5〜6プランター(20株程度)なら 5〜7万円程度
- 規模を少し大きくしても 10万円以内でスタート可能
2. メンテナンスコストはほぼゼロ
- 水やりは週1〜2回でOK(自動潅水システムを入れれば管理会社でも対応可)
- 肥料は2〜3ヶ月に1回で十分
- 1回の作付けで夏〜秋の半年で収穫可能
つまり、手間がほとんどかからない=管理コストが低いのが大きな魅力です。
3. 収益インパクトは「直接+間接」で考える
直接収益(イベント化)
- 収穫時期に「屋上いも掘りイベント」を入居者向けに開催
- 参加費500円/世帯×10組でも 5,000円の臨時収入
- SNS拡散で物件認知度UP → 将来の満室につながる
間接収益(空室対策効果)
- 入居期間が半年〜1年延びるだけで、家賃1ヶ月分以上の差
- 例えば家賃8万円の物件で退去1回減ると8万円の実質収益UP
- 初期投資10万円でも、1回の退去回避で元が取れる計算
4. 投資家が数字で考えるとこうなる
- 初期費用:7万円
- 年間維持費:ほぼゼロ
- 退去回避による家賃収益UP:8万円/年
- 利回り換算:100%以上のリターン
小規模投資にしては、かなり効率的な仕掛けです。
しかも、屋上菜園の写真やイベント実績は将来の売却時にもPR材料になります。

投資家目線で数字を出してみると、屋上サツマイモは“遊び”じゃなくてちゃんと投資になりますね。
私なら、まずは小規模で試して、好評なら物件ブランドとして展開したいです。
第4章|不動産投資家が取るべき実践ステップ
屋上サツマイモを活用した物件価値向上は、思いつきではなく投資戦略の一部として設計することが重要です。
ここでは、初心者でも取り組みやすいステップを整理しました。
1. 屋上利用可能な物件を選ぶ
- まずは物件選びが全ての起点
- 屋上にアクセス可能か(鍵・階段・エレベーターの有無)
- 防水・耐荷重などの構造条件を確認
- 分譲マンションや管理規約が厳しい物件は難しいこともあるため、戸建て・小規模アパート・一棟マンションが狙い目
チェックポイント
- 屋上がフラットで、安全に人が出入りできる構造か
- 収穫体験の際のこどもたちの安全確保のための柵の確認
- すでに物置や機械設備がある場合は、動線に支障がないか
2. 管理規約・近隣への確認を済ませる
- 賃貸物件の場合は管理会社・オーナーの了承を得る
- 匂いや土の飛散、虫の発生リスクなどの懸念を事前にクリア
- 収穫イベントを実施する場合は、近隣への軽い告知でトラブル回避
3. 小規模から試験的に開始
- まずはプランター5個程度からスタート
- 収穫量は少なくても、入居者との接点やSNS映えは十分効果あり
- 反応が良ければ規模を拡大 → 物件ブランドに育てる
4. 季節イベント化で集客・収益化
- 秋の収穫時期に「屋上いも掘り体験」を企画
- 焼きいも会・バーベキュー・親子体験イベントなどと組み合わせると効果倍増
- 参加費500〜1,000円でも十分需要あり
- SNS投稿を促す仕掛け(ハッシュタグ・写真スポット)を用意すると集客効率が高まる
5. 成功事例はコンテンツ化して次の投資へ
- イベントの様子や入居者の声を写真・動画で記録
- 募集サイトや管理会社HPに「屋上菜園あり物件」として掲載
- 成功したら、次回購入物件でも屋上活用を前提に選定することで投資効率が高まる

投資は“数字だけ”じゃなくて、人に選ばれる仕掛けを作れるかが差になります。
屋上サツマイモは低リスクで始められて、物件ブランディングにもなるので、まずは小さく試すのがコツですね。
第5章|まとめ:屋上のサツマイモは投資家の武器になる
ここまで見てきたように、屋上サツマイモはただの趣味ではありません。
不動産投資家にとっては、物件の価値を底上げする小さな武器になり得ます。
1. サツマイモが生む「三つの投資メリット」
- 差別化で空室対策
- 収穫体験ができる物件は入居者の印象に残り、長期入居につながる
- 低コストで利回り改善
- 初期費用は数万円、退去が1回減るだけで投資回収可能
- 将来の売却価値UP
- 入居率が高く、コミュニティ形成できている物件は、売却時も評価されやすい
2. 小さく始めて大きな成果に繋げる
屋上サツマイモ投資の最大の魅力は、失敗してもリスクがほとんどないことです。
- プランターと苗だけで始められる
- 入居者が喜べば口コミ効果が生まれる
- 将来の物件ブランディングにもなる
まさに「低コスト高インパクトの投資戦略」です。
3. 投資は数字+物語で差がつく時代
今の不動産市場では、単に「利回りが高い物件」だけでは選ばれません。
入居者が体験し、思い出を語りたくなる物件が、空室リスクを抑え長期で収益を生みます。
屋上サツマイモは、その象徴的な一歩になるでしょう。

私なら、まずは5万円程度の小規模でスタートします。
数字だけじゃなく、人が喜ぶ仕掛けを入れると不動産投資が一気に面白くなります。
サツマイモから始まる投資物語、試してみる価値は十分です。
いかがでしたでしょうか?
私も屋上があるビルを持った時には絶対にチャレンジしたいものでした!
みなさんもぜひチャンスがあったらトライしてみてください!
それでは最後まで読んでいただきましてありがとうございました!