はじめに|「やばいかも…」と思ったら立ち止まる勇気を
みなさんこんにちは。
不動産投資をやられている方や、これからやろうとしている方は、いろんな不動産業者の名前を見聞きするかと思いますが、その中でも「RENOSY(リノシー)」という会社を聞いたことはありますでしょうか。
今回はそのリノシーに勧誘された実際の事例をもとに、ネット上ではどういう反応・口コミがあるのかを紹介したいと思います!
30代・年収700万、妻と子ども1人。
上場企業勤務でローンが通りやすい、という理由で知人からリノシーを紹介されて新築ワンルームマンションを勧められたというケースです。
エージェントから提示された営業トークは6つ
- 他人資本で返済するから資産形成になる
- リスク分散になる
- 節税になる
- 生命保険代わりになる
- 減価償却でキャッシュフローがプラスになる
- NISA・iDeCoよりインフレに強い
この営業トークを、実態・数字・第三者の声で徹底的に検証していきます。

僕も不動産投資やってますが、“やばい”のサインは、メリットばかり語られるとき。数字と出口戦略を見ないと危険です。
第1章|「他人資本で返済するから資産になる」は本当?
営業トークの中身
「家賃収入でローン返済=実質他人資本で資産が作れる」
掘り下げポイント
- 家賃収入だけでローンを35年間カバーできる前提はほぼ非現実的
- 新築ワンルーム投資は、サブリース契約・空室率・家賃下落・管理費・修繕費・広告費を考慮すると、毎月数千円〜数万円の持ち出しになる可能性が高い、つまり大分損をする。
- 築35年後に残るのは売れにくいワンルーム。資産どころか負債になるケースも
第三者の声(X・口コミ)
- 「ローン返済はできても出口で泣いた」(みん評)
- 「築30年超のワンルームは売れないし、相続でもめる元」(Yahoo知恵袋)

“他人資本”は聞こえがいいけど、結局は自分の信用をフル活用したローン。資産じゃなく、リスクの肩代わりかもしれません。一番儲かるのはリノシ―です。
第2章|「リスク分散になる」という勘違い
営業トークの中身
「株や預金だけじゃ危険。ワンルームでリスク分散できる」
掘り下げポイント
- 分散どころか、将来の固定リスクを背負う行為になりやすい
- リスク分散はあくまでも同じ金額程度のポートフォリオを持つことで効果が得られるもの。株と不動産では投資金額が違いすぎるので、仮に不動産が失敗し、株がうまくいっても焼け石に水状態となりますので、この論理は少し苦しいです。
第三者の声(X・口コミ)
- 「分散と言いながら、将来のキャッシュフローは一点集中マイナス」(X投稿より)

“リスク分散”は魔法の言葉。でも、本当に分散されてる?むしろリスクを増やしてるだけじゃない?
第3章|「節税になる」の実態は“数万円レベル”
営業トークの中身
「不動産所得が赤字になれば節税できる」
掘り下げポイント
- 年収700万円台だと、節税額は数万円〜10万円程度
- 一方で、実際のキャッシュフローは毎月赤字になりやすい
- 節税以上に損するケースが多発
- 節税効果は初年度だけで、2年目以降は節税効果は少ないうえに、しっかりと損をしていく
第三者の声(X・口コミ)
- 「節税額より持ち出しの方が大きくて後悔」
- 「給与所得者はワンルーム投資で赤字作っても、出口で負債だけ残った」(みん評より)

節税のために赤字を作るって、本末転倒。お金は増えてません。だって、資産を増やしたいから不動産をやるんでしょう?
第4章|「生命保険代わりになる」は本当に家族のため?
営業トークの中身
「団信で万一のときローンが消える=家族に資産が残る」
掘り下げポイント
- 実際に残るのは築古ワンルーム
- 数多くの物件を持っているなら、団信でもいいかもだが、ワンルーム1部屋だけなら正直効果は薄い
- 相続しても「売れない」「家賃も下がる」「管理が大変」
- 本当の意味での保険効果は薄い
第三者の声(X・口コミ)
- 「亡くなった父のワンルーム、誰も借りないし売れない」
- 「素直に収入保障保険に入った方が家族は助かる」

保険は“現金化しやすい”ことが大事。築古ワンルームは、場合によっては家族の迷惑資産になりかねません。
第5章|「減価償却でキャッシュフローがプラス」は数字のマジック
営業トークの中身
「建物割合と設備償却で、帳簿上の利益を減らして節税→キャッシュフローはプラス」
掘り下げポイント
- 減価償却は帳簿上だけの話
- 実際の現金はローン返済・管理費・修繕積立で赤字
- プラスに見せるトークは営業用の数字マジック
第三者の声(X・口コミ)
- 「キャッシュフローがプラスと言われたけど、持ち出し1万円/月」
- 「帳簿上黒字=手元現金プラスではない」

“帳簿マジック”にご用心。現金が減るなら生活は苦しくなります。
第6章|「NISA・iDeCoよりインフレに強い」の誤解
営業トークの中身
「物価が上がれば不動産価値も上がる。だからワンルームは最強」
掘り下げポイント
- インフレで価値が上がるのは駅近・築浅・人気エリアのみ
- ワンルームは逆に修繕費だけ増えて負債化
- NISA・iDeCoは非課税運用で確実に資産が増える仕組み
第三者の声(X・口コミ)
- 「インフレ=物件価値上昇は幻想。出口戦略ないと負け確」
- 「同じお金ならNISAの方がストレスなし」

“インフレに強い”は万能ではありません。たしかに一理あるけど、すべての物件に言えることではない。出口がない投資は強くない。
第7章|ネット上で、やけにリノシ―を推しているサイトが多い理由
これだけ言われているのに、なぜかネットでは好感を持てるような記事と、誘導するようなリンクが貼られています。
おそらく、アフィリエイトリンクと呼ばれるもので、そこからリンクに飛んで資料請求や、面談、成約できたら報酬が入るしくみのプログラムがあるんじゃないかなと思います。
特に、不動産業者のサイトではなく、マネー全般系のブログがこぞって紹介しています。
だから、目先の利益に目が曇った人たちが、不動産をやったこともないにもかかわらず、あたかもわかっているふりをして、そのようなアフィリエイト活動をしていると思われます。
第8章|どうやら詳しい人は門前払いらしい(笑)
情弱ビジネスと疑われるエピソードをいくつか紹介します。
このセミナーの対象者が「不動産初心者の人」と指定されているかどうかで、判別されているようです。
おわりに|違和感を感じたら、契約は待て
さて、いかがでしょうか?
客観的に不動産投資をする際に気を付けるべきことがこの記事を通してわかってきたかと思います。
- メリットしか語られない
- 数字がふわっとしている
- 生活に余裕がないのに毎月赤字で、長期ローンを背負うことは本当に適切?
なお、当ブログは直接的にリノシ―を批判するものではなく、第三者の意見を掲載・紹介する中立的立場です。
てめえの投資はてめえで管理!
それでは最後まで読んでいただきましてありがとうございました!